HyperEye」 携帯向けCCDモジュールで大きなシェアを持つ三洋が、VGAサイズの撮影が可能な31万画素CCDモジュールを発表した。8月から量産の予定

 モジュールサイズは12.9×9.9×6.5ミリ、消費電力は秒間5コマ時で95ミリワット。2.9Vの単一電源で動作する。最低被写体照度は2ルクス(感度アップモード)。レンズは低歪2枚レンズを使用した。

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携帯電話のデジタルカメラの高画素化が進んでいる。31万画素は数年前の低価格デジタルカメラと同レベルだ。
カメラと同様に液晶画面の高精細化も進んでいる。
従来のカメラと液晶では文字を写真で撮ってメモ代わりにしたり、地図を撮って出先で見るということは難しかった。カメラの高画素化、少なくとも現在すでに製品化されている高精細液晶でならば、それは可能だ。

カードサイズデジタルカメラなどは、特にSONYのCyber-ShotのUシリーズ(小型デジカメ)は「ビジュアル ブックマーク」というコンセプトを打ち出し、小型カメラは密かにブームになっている。これからもわかるように、カメラ付携帯電話のニーズは高い。

ただ、デジタルカメラレベルの画素数を仮に100万画素とすると(私は130万画素以上はいると思っている)カメラのサイズが大きくなりすぎるため、当分先になりそうだ。メーカー側も「メガピクセルが携帯に載ることに本当に意味があるのか」と言いながらも、「高画素化はやらざるを得ないとしている」と言っている。

私も携帯電話に200万画素のカメラがつく必要性、つまり、200万画素のような高精細な写真が撮れるデジカメをいつも持ち歩く必要性、ニーズがあるのかはかなり疑問だが、「メモを撮る代わりに携帯電話で写真を撮る」という機能は携帯電話に新たな使い方を提示することになると思われる。

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