日立製作所は業界で初めて水冷式のデスクトップ型パソコンとサーバーを開発した。従来の空冷式に比べデスクトップパソコンで4割近く静音性を高めたほか、サーバーも冷却性能を6割近く向上させた。CPU(中央演算処理装置)の高性能化で熱処理のニーズが高まっており、今後AV(音響・映像)機器やゲーム機などにも応用する。
 デスクトップ型パソコンの水冷システムは本体背面にCPUからの熱を冷却液で輸送し放熱する仕組み。今までの空冷システムではCPUや電源ユニットなどの冷却のために複数の空冷ファンが必要となるが、水冷式だと一つのシステムファンのみでシステム全体を冷却することができる。音も図書館の内部より静かな30デシベル以下まで下げることができる。

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 私の中では、この静音・消音パソコンが地味に次世代パソコンの重要なファクターとなると思っている。
 イメージしてもらいたい。パソコンで音楽を聞いている部屋。パソコンでTV・DVDを見ている部屋・・・
「ブーン」とファンの音が鈍く響くのだ。
次世代のパソコンはAV機器との融合になるだろう。MSは明らかにその路線に向かっている。それに伴って、スピーカーにこだわったり、ディスプレイにこだわったパソコンがでてくる。ならば、逆にファンなどの雑音を押さえたいというニーズが生まれるのは明らかだ。
そして、静音・消音パソコンで有力なのがこの水冷式。アダプター電源など他にもいろいろあるが、一般的なパフォーマンス的にこれが一番有力だろう。
パソコンのPOPのカテゴリーに水冷式or空冷式という欄が増えるのは近いと思われる。

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